ご供養・ご祈願


photo by taku hata

通夜・葬儀式について

通夜では僧侶の読経や御詠歌などで亡き人を供養し、ご家族・有縁の方々が亡き人と最後の夜を通してともに過ごし、在りし日のお姿を偲びます。翌日の葬儀では仏の世界に旅立っていかれますので、ご家族と過ごすことのできる本当に最後の夜です。思い残すことの無いよう生前のお姿を偲び、供養をいたしましょう。

そして葬儀では導師が戒名を授けて仏弟子となし、引導作法によってさまよわせることなく仏の世界へと導きます。故人は光輝く存在となってこの世のあらゆる執着から解放され、清浄なお姿になられます。ご遺族の皆様におかれましても自分自身を見つめなおす最大の機会となります。近親の方の「死」は人生最大の仏の説法とも呼ばれております。御仏の浄土で再び巡り会う日まで正しい生き方を心がけ、それをどうか見守って欲しいと誓いましょう。

※ご家族がお亡くなりなった際にはまずは菩提寺に連絡を入れましょう。菩提寺がなければ当山にご相談ください。

近年の通夜・葬儀に関する動向に対する当寺院の対応

<1日葬儀(通夜無)について>
近年は大変多くの檀信徒の皆様から相談を受けます。お通夜につきましては所謂一般的な葬祭場などで行う形式にこだわる必要はないと考えておりますが、故人様とこの世で過ごす最後の夜でございます。通夜式という形式は省略したとしても、生前のお姿を偲び、語り、供養する気持ちを大切に過ごすことを心がけます。

<直葬について>
まず、寺院の考え方として、直葬の是非を問うことはありません。宗教的(真言密教の儀礼)な儀式はどのような場面でも執り行うことが可能です。直葬においても、通常行われる通夜葬儀においても、寺院としてなすべき儀礼は全く同一です。

<当山本堂での葬儀(本堂葬)について>
ここ数年で葬儀会場として当寺院の本堂をご利用になられる方が大分増えてきたように思います。本来、葬儀で最も重要な作法である引導作法は本尊様の前で行うものです。長い歴史を感じる本堂の厳かな雰囲気の中で、ご本尊様に見守られながら故人をお送りできます。菩提寺には代々のご先祖様も祀られておりますので、ご先祖様から連綿と続くつながりもより強く感じていただけることと思います。

ご法事

基本的には当山の本堂で承っております。御法事は亡き人をしのぶ平穏な心で、ご参列の皆様自身が生きている今をしっかりと見つめ直す貴重な仏教行事です。回忌にあたっている場合には可能な限りお申込みしましょう。私たちは普段誰でもが全く同じように世間の荒波にさらされ、日々の生活に追われ、静かに考えを巡らせたり、安らかな心で物事を見つめるといったような平安な時間が持てないのが実態です。そういう毎日の中、「生きる」ということの本当の意味をご法事を通じて素直に考えてみてはいかがでしょうか。皆様が生きている今日は先立たれた方々が生きたいと願った今日なのです。御仏の浄土で再び巡り会う日まで正しい生き方を心がけ、それをどうか見守って欲しいと誓いましょう。近年は少人数でのお申し込みが増えております。

日時:一か月くらい前にはお申し込み願います。
会食:当山では10名様から40名様程度までお席をご用意できます。
塔婆:1本三千円(ご法事ができないときには塔婆供養のみでも承ります。)
服装:略礼装

ご祈願

厄除け、家内安全、身体健全等の諸願成就祈願を行っております。厄年とは災いのことではなく、その人の人生の転機の年、力量が問われる年であります。心、身体、ご縁、家族や職場などあらためて堅固なものにして、人生設計の再スタート地点に立ち、清々しく発心、発動するのです。
明るく、強い心でその年を大切に過ごすことを祈念いたしましょう。ご祈願は随時お受けしてございます。前もってご連絡のうえ日時等ご相談いただき、その際にご祈願の内容と人数をお知らせ下さい。

@